地球と人類社会の未来を考える:東京カレッジ創設 5周年記念シンポジウム開催 - 東京カレッジ
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地球と人類社会の未来を考える:東京カレッジ創設 5周年記念シンポジウム開催

 2024年12月18日、東京カレッジは本郷キャンパスの山上会館にて5周年記念シンポジウムを開催しました。イベントには、対面およびオンラインで200名以上の参加者が集まり、多分野にわたる著名な研究者や機関のリーダーたちがカレッジの成果を振り返り、その未来像を共有しました。

 シンポジウムは、星 岳雄教授(カレッジ長)の司会で始まり、大島 まり教授(副カレッジ長)が開会の挨拶を行いました。共同研究、社会連携、多様性という東京カレッジの核心的な価値を強調し、続く3つのセッションにおける議論の幕開けとなりました。それぞれのセッションでは、15分の祝辞と45分の講演が行われました。

 

 五神 真教授(理化学研究所理事長/東京大学前総長)は、東京カレッジの設立理念と、東京大学のグローバル戦略およびアウトリーチ活動におけるカレッジの重要な役割について語りました。

 江間 有沙准教授(東京カレッジ)は、人間、ロボット、AIの関係を育むことで、より包括的な社会を構築するとの研究成果を発表しました。講演の中では、障害を持つ「パイロット」であるナオキさんとゆきさんが遠隔操作する人型ロボット「OriHime」を使い、対話を行いました。

  

 羽田 正名誉教授(前カレッジ長)は、東京カレッジのイベントや共同研究が学際性、社会連携、機関の適応性という価値をどのように体現しているかを振り返りました。祝辞の後、文化功労者に選ばれたことを記念して、Andrew GORDON教授から花束が贈られました。

 Andrew GORDON 教授(東京カレッジ潮田フェロー/ハーバード大学教授)は、遺産研究 共同研究グループや東京カレッジ全体が、東京大学内外の訪問者を引き付ける柔軟な「サード・スペース」としてどのように機能しているかについて語りました。

 藤井 輝夫総長(東京大学)は、東京カレッジが知の共創のための世界的なプラットフォームとして果たしている役割について話し、今後も世界に貢献する研究のモデルおよび触媒としての役割を担い続けることを期待すると述べられました。

 島津 直子 教授(東京カレッジ)とMichael FACIUS准教授(東京カレッジ)は、東京カレッジの5つの研究テーマと、超学際的アプローチへのコミットメントについて共同発表し、東京カレッジが国際的に魅力的な知的拠点であることを示しました。

 

 シンポジウムは、相原 博昭教授(東京大学理事・副学長)の閉会の挨拶で締めくくられました。カレッジ設立時の役員メンバーとしての役割を振り返り、大学で生み出された知識を社会と共有する環境を作り出すというミッションを、カレッジが着実に果たしていると誇らしげに述べました。

 登壇者らは、東京カレッジが社会連携を進め、知的交流を促進する使命をどれほど進展させたかを強調しました。登壇者らに共通していたのは、東京カレッジが今後も成長を続け、地域社会および国際社会にポジティブな影響を与える知の共創への初志を維持するという期待でありました。今後5年、さらにはその先を見据え、研究者や国際機関との関係を深めることで、東京カレッジは革新的な研究および学際的な共同研究のための世界的なプラットフォームとしての地位をさらに確固たるものにしていきます。


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