シリーズ「言語とアイデンティティ」 発表募集 - 東京カレッジ
研究関連

シリーズ「言語とアイデンティティ」 発表募集

言語とアイデンティティの関係は、言語学、心理学、教育学、メディア、政治学など、多くの分野で議論されています。また、アイデンティティ形成の過程や特徴についても、社会言語学、人類学、発達心理学、社会心理学といった様々な方法論によって研究されています。今日、言語アイデンティティの研究は、言語によるアイデンティティ表現のメカニズムを明らかにすると同時に、多文化教育、言語政策、職場における言語などの研究にも影響を与えています。

このワークショップシリーズでは、アイデンティティと言語の関係の考察をする上での共通基盤を築くべく、アイデンティティ形成における個人的、相対的、集団的要素、安定性と流動性、アイデンティティの本質、デジタル化、グローバル化におけるアイデンティティと言語の関係など基本的な問題について学際的に議論します。ワークショップでは、言語に関する様々なテーマを通して、通時的かつ分野横断的に言語とアイデンティティについて考えることを目的とし、メディア、政治学、心理学、医療、歴史など幅広い分野からの参加者を募集します。

今回発表を募集するのは、「歴史的・理論的観点から考える言語とアイデンティティ」をテーマとする初回のワークショップです。その後、「メディアとコミュニケーション」、「教育政策」、「言語景観における言語とアイデンティティ」をテーマとしたワークショップを開催予定です。

初回のワークショップについての詳細は以下の通りです。 基調講演とディスカッションに続く研究発表を募集します。

言語とアイデンティティ・ワークショップI:言語アイデンティティについての理論、方法論

場所: 東京大学 東京カレッジ (オンライン)

時間:2023年2月2日(金)17:30〜19:30 JST

言語: 英語(基調講演は日本語通訳付き)

基調講演:Li Wei教授(University College London)トランスポジショニング: トランスランゲージングとアイデンティティへの新たなアプローチ

基調講演要旨:

この講演では、トランスランゲージングの概念に基づいてトランスポジショニングについて議論します。トランスポジショニングとはトランスランゲージングやトランスモダリティなどのコミュニケーションを通じて、習慣的な思考から自分自身を解放することにより、規定された役割から抜け出して他者と視点を切り替えたり、他者と共感したりするプロセスです。このトランスポジショニングによって、既存の枠組みを越えたコミュニケーション方法を明らかにすることができます。すなわちトランスポジショニングは、今までとは異なる表現方法や言語を使い、既存の境界線の外側から考えるという作業です。多様に変化を続ける世界でアイデンティティについて考える上での、視点変換の方法論的意味を議論します。

 

発表募集: アブストラクト(250語以内)を英語で提出してください(参考文献は除く)。発表は15分程度です。

テーマ:このワークショップでは、言語アイデンティティと多言語主義に対する最新の方法論を考察します。様々な自然言語を通して表現される言語アイデンティティに焦点を当て、トランスナショナリズム、移民、パンデミック、デジタルコミュニケーションなどが言語アイデンティティにどのような影響を与えるかを議論します。

発表を募集する主な研究分野:

- ローカルおよびトランスナショナルな個人と集団のアイデンティティ

- 現代社会における言語アイデンティティ

- トランスランゲージング

- 言語アイデンティティの研究方法

日程:

11月21日 :発表募集開始

12月21日 :募集締め切り

1月9日 :採択通知

2月2日 :ワークショップ

投稿方法: 12月21日17:00(JST)までに、tokyo.college.event@tc.u-tokyo.ac.jp(件名:Language and Identity Workshop)宛にアブストラクト(PDF)をお送りください。


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