映画『ある職場』(舩橋淳監督・平井早紀主演 )上映会(10月18日) - 東京カレッジ
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映画『ある職場』(舩橋淳監督・平井早紀主演 )上映会(10月18日) 

このイベントは上智大学比較文化研究所安倍フェローシップ・米国社会科学研究評議会(SSRC)プロジェクト ” Consent” in Sexual Violence: Cross-Cultural Perspectives in Japan and the USの企画です。映画の上映後、大沢真知子(日本女子大学名誉教授)による報告および舩橋淳監督・平井早紀氏によるトークセッションが行われます。

日時:2024年10月18日(金)17:00-21:00(JST)

会場:上智大学2号館1701会議室(会場変更の場合あり)

概要:映画『ある職場』は、実際のセクハラ事件を基に、日本社会のジェンダー不平等の問題を問い直す映画です。職場でのセクハラ事件後、社員たちは気分転換のために社員旅行を開催しました。しかし、当初、社員同士の絆を深めることを目的としたこの旅行は、事件を巡る複雑な人間関係や複雑な感情を浮き彫りにします。この映画は日本社会で実際に起こっていること、すなわち、被害者が被害を訴えても誹謗中傷を受けてしまうこと、個人の権利より「空気」を乱さないことが求められること、そして企業文化の中に存在する家父長的構造を明らかにします。

 

上映会スケジュール:

17:00 開場

17:30 開演の挨拶(デビッド・スレーター教授)

17:32 映画の紹介・ゲストの説明(小高)

17:35 – 19:50 映画上映(上映時間135分)

19:50  5分休憩

19:55 大沢真知子教授によるNHK性暴力調査報告

20:00 舩橋監督・平井早紀氏によるトークセッション

20:40 質疑応答

21:00 閉演

(使用言語は基本日本語ですが英語での質問も受け付けます。逐次通訳を行います)

 

監督 舩橋 淳

東京大学卒業後、ニューヨークで映画制作を学ぶ。第一作『echoes』(2001)がアノネー国際映画祭で審査員特別賞・観客賞。第二作『Big River』(2006、主演オダギリジョー)はベルリン国際映画祭、釜山国際映画祭等でプレミア上映された。2012年福島原発事故を描いた「フタバから遠く離れて」は、ベルリン国際映画祭でワールドプレミア、音楽を担当した坂本龍一とともに登壇。世界に向けフクシマの窮状を訴え、その後世界40カ国以上で公開された。2013年メロドラマ『桜並木の満開の下に』(主演:臼田あさ美、三浦貴大)はベルリン国際映画祭へ5作連続招待の快挙。日米葡合作「ポルトの恋人たち 時の記憶」(2018)では、主演柄本佑がキネマ旬報最優秀男優賞。日本のジェンダー不平等を問いかける前作「ある職場」(2020)は東京国際映画祭2020に選ばれ、自己責任社会での元受刑者の生きづらさを描いた最新作「過去負う者」とともに全国で公開中。また、映画業界の構造改革を訴えかける団体・日本版CNC設立を求める会 action4cinema(代表:是枝裕和、諏訪敦彦)の副代表として、映画業界のハラスメント防止、労働環境やジェンダー問題の改善に取り組んでいる。 HP: www.atsushifunahashi.com

主演 平井早紀

1993年3月11日生まれ、大阪府出身。国際映画祭で数々の賞を受賞した映画『飢えたライオン』(2018/緒方貴臣監督)でデビュー。『ミスiD 2018ファイナリスト』に選出され、映画・ドラマ等、俳優・モデルを中心に活動している。主演映画『ある職場』(2020/舩橋淳監督)は2020年東京国際映画祭にてプレミア上映、全国上映を経て、現在もイベントへの招待を受け続けている。主な出演作に、映画『ある職場』(2020/舩橋淳監督)、『過去負う者』(2023/舩橋淳監督)、『悪魔がはらわたでいけにえで私』(2024/宇賀那健一監督)、『お耳に合いましたら。』(2021/松浦健志演出)、舞台『在りし日、学舎』(2023/港谷順演出)。モデルとして写真家・松田凪と6年間毎年作品の製作をし、写真展等も行っている。

大沢真知子 日本女子大学名誉教授  

南イリノイ大学経済学部博士課程修了。Ph. D(経済学)1984。コロンビア大学社会科学研究センター研究員 (1980~84) 、シカゴ大学ヒューレットフェロー(1984~1986)ミシガン大学ディアボーン校助教授(1986~87)日本労働協会(現日本労働政策研究・研修機構)主任研究員(1987~1990)亜細亜大学助教授・教授(1990~96)を経て2021年3月31日まで日本女子大学人間社会学部現代社会学科教授。同現代女性キャリア研究所所長(2013~2021)。専門は労働経済学。主な著書は『経済変化女子労働:日米の比較研究』(日本経済評論社、19933)『ワークライフバランス社会へ』(岩波書店,2008)『ワーキングプアの本質』(岩波書店、2010)『女性はなぜ活躍できないのか』(東洋経済新報社、2015)『「助けて」と言える社会へー性暴力と男女不平等社会』など。

 

プロジェクトメンバー:

竹山明子 カンザス大学教授

David H. SLATER 上智大学教授

大沢真知子 日本女子大学名誉教授 

池田安里 フォーダム大学准教授

小高麻衣子 早稲田大学助教

Evan T. KOIKE 東京大学東京カレッジ特任助教

Junxiao LENG 東京大学大学院生

 

企画者:

David H. Slater教授(上智大学)

小高麻衣子PhD(上智大学比較文化研究所共同研究所員)


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