世界文学と翻訳 「The Bankruptcy」翻訳出版を記念して
開催日時 | 2023年10月26日 (木)19:00-21:00 JST (ロンドン: 11:00-13:00; サンパウロ: 7:00-9:00am; ニューヨーク: 6:00-8:00am) |
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会場 |
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申込方法 | 事前申込制 |
言語 | 英語(日本語同時通訳有) |
要旨 |
小説「The Bankruptcy」(Júlia Lopes de Almeida著)の新訳は、受賞をきっかけに世界に知られるようになりました。翻訳出版を記念し、本シンポジウムでは、担当翻訳者、編集者、また、研究者らが世界文学の現状とブラジルや日本、そして他国における翻訳が果たす役割を議論します。
奴隷制廃止後の旧共和国初期を舞台にした『The Bankruptcy』は、魅力、貧困、誘惑、金融投機など万華鏡のような背景の中で、裕福なコーヒー輸出業者の栄枯盛衰を描いています。この小説は、民主主義、女性の解放、社会における宗教の役割など、新しい考え方が渦巻くブラジルの激動の時代を読者に紹介します。なお、1901年に出版された本小説は、金融資本主義と家父長制に対する先見的な批評が、今日でも十分に通用するものだと言えるのではないでしょうか。
著者のJúlia Lopes de Almeidaは生前、19世紀ブラジルの最も重要な作家Machado de Assisとよく比較されます。ブラジル文学アカデミーの創設メンバー候補にも挙げられていましたが、性別の理由で除外されました。また、死後数十年間、Almeidaの作品はほとんど忘れ去られていました。英国PEN賞受賞作である本書はAlmeida初の英訳小説であり、小説への紹介と翻訳者の前書きも含み、ブラジルでの同氏の卓越した作品の再発見につながるでしょう。 |
プログラム |
講演: 1. 担当翻訳者: Cintia Kozonoi VEZZANI (東京大学東京カレッジ ポストドクトラル・フェロー) Jason Rhys PARRY (Sapienshipシニアコンテンツ研究開発者)
2. 担当編集者: Ana Cláudia SURIANI DA SILVA (ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン ブラジル研究学部 教授)
3. Maite CONDE (ケンブリッジ大学 ブラジル研究・視覚文化研究 教授)
4. Vitor SOSTER (カンピーナス州立大学文学理論学部 博士課程)
5. Samuel WEBER (ノースウェスタン大学人文科学部 アヴァロン財団教授、 ノースウェスタン大学 批判理論パリ・プログラム共同校長)
6. 阿部 公彦 (東京大学大学院人文社会系研究科 教授)
ディスカッション
Q&A
司会:Shannon WELCH (東京大学東京カレッジ 特任研究員) 時間:19:00-21:00 東京 (ロンドン: 11:00-13:00; サンパウロ: 7:00-9:00am; ニューヨーク: 6:00-8:00am) |
主催 | 東京大学国際高等研究所東京カレッジ |
お問い合わせ | tokyo.college.event@tc.u-tokyo.ac.jp |