日本と中国におけるモンテスキュー「法の精神」専制主義問題の受容(講演者:Anne CHENG教授)
開催日時 | 2024年4月18日(木)14:00-16:00 |
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会場 |
東京大学東洋文化研究所 大会議室(3F) 登録はこちらへ |
申込方法 | 事前申込制 |
言語 | 英語 |
要旨 |
モンテスキューの『法の精神』 (De l’Esprit des lois)から引用された最も有名な言葉のひとつに「中国は専制国家であり、その原理は恐怖である」がある。本講演は、現代の文脈に流されて結論を急ぐ前に、モンテスキューの思想と最も有名な著作が明治日本、そして後期帝政中国でどう受容されていたか考察することを提案する。まず、「三権分立」、異なる種類の政府の違い、「専制主義」と「立憲主義」の対立といった重要な概念について、日本でどのような翻訳戦略が採用されたのか分析する。そして、20世紀初頭の中国の知識人がこれらの概念をどのように流用したか、さらには、現代中国の知識人が、ナショナリズムの高まりの中で、モンテスキューの評価とその媒介としての日本の両方にどのように挑戦していたかに踏み込むことができよう。 |
プログラム |
講演者 Anne CHENG(東京カレッジ 招聘教授、コレージュ・ド・フランス 教授)
総合司会 中島隆博(東洋文化研究所 所長) |
主催 | 東京カレッジ、東洋文化研究所、EAA(東アジア藝文書院)、潮田総合学芸知イニシアティヴ |
お問い合わせ | tokyo.college.event@tc.u-tokyo.ac.jp |