見えざるジェンダーから見えるジェンダーへ(講演者:岡田 トリシャ教授)
開催日時 | 2024年12月6日(金)15:00-16:30 |
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会場 |
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申込方法 | 事前申込制 |
言語 | 英語のみ |
要旨 |
本講演では、1980年代から2000年代初頭までの日本におけるフィリピン人トランス女性またはトランスピネイの移住経緯(移住前・中・後)に関するエスノグラフィ研究を取り上げる。交差的不可視性(Purdie-Vaughns & Eibach, 2008)の枠組みから、フィリピン人トランス女性の移住体験を、トランスジェンダー移住者が現在直面している問題の事例と関連づける。また、ソーシャルメディアや映画が、いかにしてジェンダーの(不)可視性を示し、交渉する場を作り出しているのかについても探求する。 |
プログラム |
講演 Q&A 司会 |
講師プロフィール |
ジェンダー、セクシュアリティ、移動、モビリティをめぐるアイデンティティに好奇心を抱いている。アカデミックな世界に入る前は、演劇とメディアの世界で働いていた。フィリピン大学で演劇の学士号を取得し、ノッツァケ・シャンジの 「For Colored Girls Who Have Considered Suicide / When the Rainbow is Enuf」を上演する際の照明デザインを担当した。 日本政府の奨学金を得て、大阪大学大学院社会学研究科修士課程で宝塚歌劇団の外国人ファンについて執筆。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科の博士論文では、日本におけるフィリピン人トランス移住女性エンターテイナーに関するエスノグラフィ研究を行った。論文「Gender Performance and Migration of Filipino Transgender Entertainers in Japan」(2020年)はInternational Journal of Transgender Healthに掲載された。著書に「Outsider Teachers? Filipino Teachers’ Reflections on English Teaching and Raising Intercultural Awareness in Japan」(2023年)を執筆。 |
主催 | 東京大学国際高等研究所東京カレッジ |
お問い合わせ | tokyo.college.event@tc.u-tokyo.ac.jp |