旧約聖書は王国滅亡をどう語ったか:危機と自然をめぐる3つの言説(講演者:Thomas RÖMER教授)

開催日時 | 2025年5月22日(木)13:00-14:30 |
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会場 |
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申込方法 | 事前申込制 |
言語 | 英語(日本語同時通訳) |
要旨 |
本講演では、ヘブライ語聖書には自然や環境に対するさまざまな考え方が含まれていることを論じる。これらの言説の多くは、前587年のユダ王国とその首都エルサレムの滅亡に関連している: この出来事は、危機管理に関するさまざまな言説を引き起こし、ドイツの社会学者アーミン・シュタイル(Armin Steil)の助けを借りて、ウェーバー的観点から分析する。彼は、ヘンレ聖書にも見られる危機に対する3つの態度を区別している: 1) 未来志向のレトリックで、危機の後にはパラダイスのような状況、つまり人間、自然、動物の調和を特徴とする新しい創造が訪れるとする。2) マンダリン的態度(いわゆる申命記~列王記): 環境への関心をあまり持たずに危機を説明する。自然災害は神の懲罰と理解される。3) 祭司的態度: この言説は、すべての存在の可能な調和についての重要な考察を提供している。 この講義では、ヘブライ語聖書が自然と環境について異なる態度を持っていることを論じます。これらの議論の多くは、紀元前587年のユダ王国とその首都エルサレムの破壊に関連しています。この出来事は、危機管理に関するさまざまな議論を引き起こし、ドイツの社会学者アルミン・シュタイルの助けを借りて分析されます。彼は危機に対する三つの態度を区別しており、それらはヘブライ語聖書にも見られます。 |
プログラム |
講演 コメンテーター 司会 |
講師プロフィール |
Thomas RÖMER教授は旧約聖書研究の世界的権威。日本語にも翻訳され好評を博した『ヤバい神:不都合な記事による旧約聖書入門』(2022)、『100語でわかる旧約聖書』(2021)を含む著書多数。 |
主催 | 東京大学国際高等研究所東京カレッジ |
お問い合わせ | tokyo.college.event@tc.u-tokyo.ac.jp |