連続シンポジウム「コロナ危機を越えて」⑥情報活用と管理
東京カレッジ連続シンポジウム「コロナ危機を越えて」において、情報活用と管理をテーマにした第6回目オンラインシンポジウムが7月3日(金)に開催されました
コロナ危機がもたらした「ニューノーマル」において最も重要な課題の一つはデータです。特に現在の危機によって起こったデジタルトランスフォーメーションに伴い、データの利用やガバナンスの変化が見られます。本シンポジウムでは登壇者はそれぞれの専門分野(医学・工学・法学)から、このような「ニューノーマル」について論じました。前半では登壇者がそれぞれ短い報告によって、テーマを紹介しました。まず、大江和彦教授(医学系研究科)は「医療データ収集と活用」の課題について説明しました。医療情報システムの進歩、早期・リアルタイムデータの収集と管理、情報の連帯の必要性について述べました。続いて、宍戸常寿教授(法学政治学研究科)は「公益目的のデータ活用のための政府のガバナンス」について議論し、情報提供協定におけるプライバシーやデータガバナンス体制構築の必要性について話しました。最後に和泉潔教授(工学系研究科)は、データガバナンスの課題に対して、データの公平性、アナウンスメント効果、またその扱い方に関する重要な問題に言及しました。後半では、コーディネーターの渡部俊也教授(大学執行役・副学長、未来ビジョン研究センター)が司会を務め、討論が行われました。学問の自由、データに関する責任、社会への影響といった問題点が議論されました。
開催日時 | 2020年7月3日(金)10:00-11:30 |
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会場 |
東京カレッジYouTubeチャンネル ( https://youtu.be/h2Mz1bDBruc ) |
言語 | 日本語(Japanese language only) |
要旨 |
コロナ危機とその後の世界を考える際に重要な6つのテーマを設定し、それぞれについて専門家同士が座談会形式で討議する連続シンポジウム「コロナ危機を越えて」⑥情報活用と管理 コロナ下の感染予防と経済を両立させるために、またコロナがもたらすニューノーマルの世界で、最も重要な資源はデータである。医療データ、位置情報などのパーソナルデータ、人流や物流データ等で、社会と経済のデジタルトランスフォーメーションを図っていくことは、実はSociety 5.0 を実現することと重なる。本セッションでは、このような視点から医療データ、パーソナルデータ、各種リアルデータの活用についての取り組みと課題、今後の展望について、医学、法学と工学の専門家を交えて議論を行う。 |
プログラム |
コーディネーター:渡部俊也(大学執行役・副学長、未来ビジョン研究センター教授) 登壇者: 宍戸常寿(法学政治学研究科教授)、大江和彦(医学系研究科教授)、和泉潔(工学系研究科教授) YouTubeライブ配信➤ https://youtu.be/h2Mz1bDBruc |
主催 | 東京大学国際高等研究所東京カレッジ |