Alastair MORGAN教授 講演会「英国のインド太平洋地域への傾斜」 - 東京カレッジ

Alastair MORGAN教授 講演会「英国のインド太平洋地域への傾斜」

日時:
2022.01.06 @ 16:00 – 17:30
2022-01-06T16:00:00+09:00
2022-01-06T17:30:00+09:00
Alastair MORGAN教授 講演会「英国のインド太平洋地域への傾斜」

終了しました
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開催日時 2022年1月6日(木)16:00-17:30
会場

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申込方法 要事前登録
言語 英語(日英同時通訳有)
要旨

英国政府は、2021年3月に発表された Integrated Review of Security, Defence, Development and Foreign Policyの中で、英国のインド太平洋への傾斜に関する枠組みを提示しました。レビュー発表前には、この「傾斜」を「浮かれた」妄想や行き過ぎた戦略と批判するコメントもありましたが、発表された「枠組み」自体は比較的控えめなものでした。講演会では、価値観の促進、防衛・安全保障政策、貿易・投資、グローバルな課題への取り組みなどについて、英国の外交関係の観点から「傾斜」を評価します。コロナ危機からの「より良い復興」を目指すブレグジット後の英国にとって、そして、この地域のパートナーにとっても、どのような機会とリスクがあるのか検討します。

プログラム

講演:Alastair MORGAN(東京カレッジ潮田フェロー)

コメント:青井 千由紀 (東京大学公共政策大学院教授)

Q&A

司会:羽田正(東京カレッジ長)

講師プロフィール

Alastair MORGAN

東京カレッジ潮田フェロー。国際連合安全保障理事会北朝鮮制裁専門家パネル・コーディネーター(2019-2021)。元英国外交官。在朝鮮民主主義人民共和国英国大使(2015-2018)、在広州英国総領事(2010-2014)、在北京英国大使館貿易投資部長(2007-2010)を歴任。

 

青井 千由紀 

東京大学公共政策大学院教授(国際安全保障専攻博士課程担当)。コロンビア大学博士(PhD)。専門は国際政治学、安全保障学、戦争学。国連大学平和とガバナンスプログラム学術研究官、青山学院大学国際政治経済学部教授を経て現職。ロンドン大学キングスカレッジ(戦争学部)客員研究員(2008-9年)、客員教授(2019.9-2020.3)。2018年、「安全保障と防衛力に関する懇談会」メンバー。

主催 東京大学国際高等研究所東京カレッジ
お問い合わせ tokyo.college.event@tc.u-tokyo.ac.jp

Upcoming Events

開催予定のイベント

今日は「ディスインフォメーション」の時代か、それとも「戦略的コミュニケーション」の時代か?(講演者:Neville BOLT氏)

イベント予定講演会/Lecture

2024年7月22日(月)14:30-16:00

「ディスインフォメーション」と「戦略的コミュニケーション」は、関連しつつも異なる概念である。にもかかわらず、しばしば同じ意味だと誤解されている。ネビル・ボルト氏は、21世紀初頭より世界中の政府の注目を集め、盛んに論じられてきた「ディスインフォメーション」と「戦略的コミュニケーション」という2つの重要な概念について論じる。

Previous Events

公開済みイベント

平和、安全保障と人工知能

イベント予定講演会/Lecture

2024年7月12日(金) 14:00-15:00

本講演では、広範なセキュリティ領域にわたってAIシステムがもたらす固有のリスクについて掘り下げ、最後に、これらの技術に関連するリスクを防止・軽減するためのガバナンス・モデルの提案について、いくつかの知見を紹介する。その中には、拘束力のある規範、基準、ガイドラインを精緻化する必要性や、これらの規制を実施し、説明責任、被害に対する救済措置、緊急対応を通じてコンプライアンスを確保する適切なメカニズムを備えた一元化された当局を通じた監視、モニタリング、検証、検証機能の必要性が含まれる。

出版記念会:「キーウの遠い空-戦争の中のウクライナ人」(講師:Olga KHOMENKO氏)

イベント予定講演会/Lecture

2024年6月28日(金)15:30-16:30

2023年7月25日、中央公論新社からホメンコ氏の著書『キーウの遠い空─戦争の中のウクライナ人 』が出版された。ウクライナ戦争を独自の視点でとらえた一冊である。
この本は、ホメンコ氏がウクライナで体験した戦争や、家族、友人、元教え子から聞いた話に基づいて執筆された。ホメンコ氏は2022年の初めに日本のメディアの取材で、ウクライナの歴史や文化に関するインタビューを受けたが、その際の質問が、ウクライナの歴史に関する知識をあまりにも欠いていたため、インタビューに応じる代わりにウクライナ人の声を届けるために日本語で本を執筆することにした。

ハッキングの文化史(講師:Federico MAZZINI教授)

イベント予定講演会/Lecture

2024年6月24日(月)15:00-15:45

本講演では、1960年代の米国の大学で誕生したと言われているハッカー文化を、より長い歴史的文脈に位置付け考察する。歴史は19世紀末のSF小説から始まり、1910年代のハムラジオ、1970年代の「電話ハック」、そして20世紀末のコンピューター・ハッカーへと続く。本講演では、ハッカーや初期のハッカーたちが自分たちについて何を書き残し、また彼らが活字メディアにどのように受け止められていたかを議論する

グローバリゼーションの未来: 歴史の視点から(講演者:Bill EMMOTT氏)

イベント予定講演会/Lecture

2024年6月4日(火)16:00-17:30

グローバリゼーション―貿易、金融、思想を通じた国々のつながり―は後退しているように見える。各国政府は地政学的な緊張により、経済的保障を優先させ「リスク回避」に努めている。しかし、グローバリゼーションの後退が言われるのは、これが初めてではない。歴史を振り返ることで、どのような要因が今後のグローバリゼーションの行方を真に左右するのか理解することができるだろう。

日本における同族経営医療法人(講演者:Roger GOODMAN教授)

イベント予定講演会/Lecture

2024年5月30日(木)14:00-15:30

日本では、病院の約80%とクリニックの約90%が私立であり、これらのうち約75%が同族経営である。本講演では、日本の医療制度の運営全体の文脈における同族経営医療法人の発展と意義を説明し、先行研究でまだ明らかにされていない部分に注目する。

21世紀の中央銀行(講演者:Luiz Awazu PEREIRA DA SILVA教授)

イベント予定講演会/Lecture

2024年5月29日 (水)15:00-16:30 JST

21世紀の中央銀行は、5つの岐路に直面している(1. インフレとその不透明性の再現、2. 気候変動、3. 不平等、4. デジタル金融イノベーション、5. 人工知能)。これまで、中央銀行は課題に直面した際、分析的思考を強化し、適切にリスクを均衡させ、最善の道を選択してきた。現在、中央銀行が直面する新たな課題は、中央銀行がそれらの挑戦的な影響を慎重に特定し、分析する必要があることを示唆している。


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