TOKYO COLLEGE Booklet Series 2
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131.都都市市計計画画とと公公衆衆衛衛生生のの歴歴史史都市の発展に伴って人口が集中する中で、どの国でも公衆衛生対策としてのインフラ整備はなかなか追いつきませんでした。例えばロンドンで、糞尿を窓から捨てるようなことが日常の風景だったのもその典型です(図1)。そんな環境で健康な生活が守られるわけがなく、残念ながらコレラ等の感染症が蔓延していました。そのような時代背景の中、特に有名なのは、1854年にロンドンのコレラ大流行の原因を突き止めたジョン・スノウの「感染地図」と呼ばれる調査結果です(図2)。患者のいる家を一軒ずつ黒く塗りつぶしていくことで、患者のいる家がみな同じ井戸を使っていることを突き止めた成果で、世界初の本格的な疫学調査だったといわれています。ちなみにコッホがコレラ菌を見つけたのはもっと後ですので、非常に先見の明があった素晴らしい活動だったと思います。図1Night (The Four Times of Day), 1738. William Hogarth (Public domain) https://metmuseum.org/art/collection/search/図2Map of the book “On the Mode of Communication of Cholera” by John Snow, originally published in 1854. John Snow (Public domain)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Snow-cholera-map-1.jpg

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