16 進んだことが非常に象徴的です。つまり、水道の位置付けとして感染症対策が非常に重要視されたが故に、外国との往来が多い港湾都市から順番に入っていったと考えられます。 これまで感染症が都市の発展に影響してきた史実は、枚挙にいとまがありません。都市に人口が集まり、過密で不衛生な生活環境となり、感染症が起きると、行政的に衛生インフラを整備しました。すると、都市が支えられる人口のキャパシティが増え、さらに都市が拡大・発展し、また過密になる、そこでさらにインフラを整備する、そのような循環を繰り返してきたのが都市発展の歴史の一面だと言えます。 2. 新新型型ココロロナナとと過過去去のの感感染染症症のの違違いい 新型コロナウイルス感染症の問題が過去の感染症の流行と何が違うのか、3点に整理しました。 1点目に、過去の感染症は、人口が増加し、成長傾向である地域で典型的に起きていたと思います。しかし今回は、既に大都市の人口が飽和し、場合によっては縮退期(人口減少や高齢化)が起きているような停滞基調の社会の中で、感染症の流行という災禍から復興しなければなりません。これは、過去の歴史を見てもとても特異な出来事だと考えます。 2点目に、過去にはなくて現在あるインフラとして、通信が挙げられます。通信の存在により、「選択肢が増えた」と私は捉えています。つまり、今までは「オン・オフ」「行く・行かない」の2つの選択肢しかなかったのが、今回はオンが2つに分かれてリアルとバーチャルが生まれ、オフはオフとして存在し、つまり選択肢が2つからリアル・バーチャル・オフの3つに増えたと捉えられます。インクルーシブ社会を実現する上で通信が
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