TOKYO COLLEGE Booklet Series 2
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34 するかどうかは個人の判断によって決められるシステムでなければ、誰もが違和感なく使うことは難しいのではないかと思います。 加加藤藤 この2~3カ月は、少なくとも社会の一定の部分はオンラインで回ったと思うのです。もちろん回らなかった部分もあって、そこで苦しんだ人たちもたくさんいたのですが、大学ではオンライン講義が問題なく行われましたし、ビジネスの一定の部分も恐らくオンラインで回ったことは、私たちにオンラインの可能性をまざまざと見せつけてくれました。それから、今まで解決しようがないと思っていた通勤ラッシュの問題が簡単に解決でき、東京一極集中の解決は難しいと思っていたものが、もしかすると解決できるかもしれないという希望を与えてくれたことは確かだと思います。 しかし、オンラインを突き進めれば何でもできるのかというと、そんなことはないはずです。個人的な体験を踏まえると、特にここ10~20年、休みのときでも出張中でもeメールで仕事が追い掛けてくるようになったのと同じように、今はオンライン会議が早朝でも深夜でも休日でも平気で入ってきて、私たちは追い詰められています。オンラインの技術は、効率性を高めるためには非常にいいのですが、私たちの生活の豊かさは恐らくオフラインにあるのではないでしょうか。豊かさの部分と効率の部分の両面をきちんと考えていかなければならないのではないかと感じています。 大大橋橋 確かに私たちはオンラインで、日曜や深夜でも会議ができますし、eメールを夜中に打ったりもできます。ただ、スマホを手放せないですよね。携帯電話が普及し始めた当初は、電話から離れていれば静寂な空間を保てるけれども、携帯電話を持ち運ぶといろいろな人が追ってくるのではないかということを懸念していたにもかかわらず、今は国民の大半に普及しているわけです。ですから、メリットが勝ってしまうとデメリットがあ

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