TOKYO COLLEGE Booklet Series 5
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47 とは日常の中にもあるし、国際社会の中にもあると思っています。実は、そのコンフォートゾーンを乗り越えることが必要なのです。ストーリーが駄目なのではなく、乗り越えるためのストーリーがSDGsではないかと思います。 味味埜埜 最後に言いたいことを一言ずつ述べていただいて終わりにしたいと思います。 沖沖 共感は危険だと言われたのは確かにそのとおりで、共感できない者に対する差別の根源になっています。ですから、気分次第でお互いを支えたり敵対したりするのは良くなくて、本当は嫌でも、支えるのが当たり前になる枠組みが大事だと思います。それは別にお互いのパートナーシップだけに限らないのではないかと思いました。 最後に申し上げたいのは、2030年に私たちが普段軽んじているようなリスクが再び顕在化したときに深刻になるかどうかは、どんな社会にするか次第だと思っていて、そのヒントがSDGsの中にあります。現状のSDGsには文化や芸術は入っていないのですが、それらも含めて皆さんが自粛に入ったときに大事だと思ったものの自由が奪われないような社会にする意欲が大事だと思いました。 北北村村 今回こういう状況になって、自分自身も精神的に結構落ち込んだりして、弱い自分を見つめるとても良い機会でした。SDGsがわれわれに伝えていることは、一人一人がいかに弱いかということと同時に、われわれも生きていくためにこれから進むべき道を探しているわけで、それを照らしてくれているのがSDGsなのです。SDGsに批判的な人たちも世の中にはたくさんいますが、弱い自分にとって1つの参照軸のようなものを提示して、進むべき道を考えさせてくれていると思っています。

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