9 課題は、この4ヵ月の間にさらに重要性を増してきているように見えます。一連のシンポジウムを通じて、私たちは、問題の所在をかなり明確に指摘し理解することができましたが、新しい総合的な知を生み出すという段階にはまだ至っていないようです。 とするなら、本冊子で展開されている6回のシンポジウムの報告と総合的な意見交換は、コロナ危機を越えるための新しい総合的な知を生み出す基盤となるものだとも言えるでしょう。著作権の関係など諸般の事情により、総括シンポジウムの映像は一部しか公開されていません。当日の意見交換の様子をもっとも詳しく伝えているこの冊子が活用され、コロナ危機を越えるための議論と実践が次の新たな段階に進むことを大いに期待しています。 2020年10月 羽田 正
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