TOKYO COLLEGE Booklet Series 8
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4 開開会会ののああいいささつつとと趣趣旨旨説説明明 大大竹竹 暁暁((副副カカレレッッジジ長長、、未未来来ビビジジョョンン研研究究セセンンタターー特特任任教教授授)) 「東京カレッジ(Tokyo College)」は、2019年に東京大学に設立され、世界の第一線で活躍する研究者や知識人を招き、市民の皆さんと一緒に未来社会のさまざまな側面について考える場を設ける活動をしています。 現在、新型コロナウイルス(COVID-19)の問題は、日本だけでなく世界の人々や社会に大きな影響を与えている大事件となっています。東京カレッジでは6月から7月にかけて、東京大学の教員を中心として、医学・工学・人文学などの多様な観点から新型コロナに関する連続シンポジウムを開催しました。その中で幾つかの課題が浮かび上がり、そのフォローアップとして先日も経済の専門家を中心に今後の事業再編の問題を議論していただきました1。 本日は、COVID-19を契機に議論が展開されている社会と科学や専門家の関係について取り上げようと思います。COVID-19の下で専門家が未知の事象に挑戦する中、社会や人々は何が起こっているのか、どう対処したらいいのかということに大変大きな関心を寄せており、専門家には事象の解明や関連する研究に加え、日々のさまざまな疑問に対する答えや対応、さらには政策決定に必要な知識の提供が求められています。その究極の例は政治の意思決定への科学的助言といえるでしょう。 1 東京カレッジ・シンポジウム「アフターコロナの事業再編」(2020年9月28日開催)

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