TOKYO COLLEGE Booklet Series 8
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7 南南学学 正正臣臣((医医学学系系研研究究科科副副研研究究科科長長、、腎腎臓臓・・内内分分泌泌内内科科教教授授)) 1. 東東日日本本大大震震災災ににおおけけるる対対応応 医師の立場からすれば、震災への対応は大きく三つに分けられます。 一つ目に、震災直後の対応です。現地に災害派遣医療チーム(DMAT)という特殊なチームが入り、救急医療を行います。 二つ目に、被災地から患者を受け入れて、被害を受けていない場所で治療をすることです。例えば、日常生活を普通の方々と同じように送っているのに治療を継続しなければ命に関わる人がいます。代表的なのは血液透析を受けている患者で、日本全国に34万人います。東日本大震災が発生したときには、現地から自衛隊などが多大なご努力をしていただき、透析ができる場所に患者を搬送しました。 三つ目に、被災地に対する医療支援です。私は東日本大震災のとき、東京大学医学部附属病院の災害医療支援チームの一員として、3月にまず南三陸町に入り、医療支援を行いました。5月には気仙沼に入りました。自衛隊などが相変わらずさまざまな支援をしていて、われわれも体育館などで医療支援を行いました。このときはもっぱら現地の医療支援に注力していて、社会に対するメッセージの発出はあまりしていなかったように思います。 もちろん、こうした事態が起こったときにどういう対応をするべきかというのは医療関係者間で非常に大きな問題になっていたので、海外の学会から情報発信をしてほしいという依頼がいろいろとあり、私たちも自分の専門内に関する情報を医学誌に積極的に伝えました。

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