東大対談:UT7次世代生命概念創出研究グループ 新しい「生命の概念」をつくり出す研究とは?
イベント予定インタビュー/Interview2023年11月1日から毎週水曜日 順次公開(17:00以降視聴可能)
好奇心を原動力にした研究はどのように行われ、研究成果は私たちの「生命」の理解にどのように貢献しているのでしょうか?東京カレッジのポストドクトラル・フェローたちが、東京大学UT7教授たちにインタビューを行い、大学における最先端の研究を探ります。
中国に対する英国の見解(講演者:Alastair MORGAN氏、 Tim SUMMERS教授)
イベント予定講演会/Lecture2023年12月5日(火)15:30-17:00 JST
英国のデービッド・キャメロン元首相は、在任中の2015年、英国と中国の関係における「黄金時代」について語りました。2022年、リシ・スナク首相はその時代の終結を正式に宣言し、スナク政権は中国が国際秩序に対する新時代を定義づけるような挑戦であるという見解を示しています。この激動の時期に、英国の中国に対する見方は、政府の内外や報道機関でどのように変化し、分岐したのでしょうか。英国の国益と価値観を維持するために、英国は中国に対し、どのように関与するか、あるいは離脱するのが最善でしょうか。
日本企業は現金を貯め込みすぎか(講演者:Jennifer CORBETT教授)
イベント予定講演会/Lecture2023年12月5日(火)13:00-14:30
日本企業が多額の現金残高を保有することは批判も称賛もされている。海外のコメンテーターやアクティビスト投資家、学者らはこれに批判的である。世界的に企業は現金の貯蓄を増やしているが、日本は依然として例外である。この講演では、日本企業の貯蓄と、国民所得に占める労働分配率を含むその経済効果について考察する。
「セキュリテインメント」: 具現化されたAI、 エンターテインメント、 及び監視の関係性(講演者:Jennifer ROBERTSON教授)
イベント予定講演会/Lecture2023年11月27日(月)15:00-16:30
CCTVカメラは東京をはじめ、日本の都市のいたるところに設置され、1980年代に導入された民間のセキュリティシステムも、ほとんどの家庭に標準装備されてきています。監視は日常生活、仕事、遊びまでにも組み込まれ、それは「見る方法 」となりつつ、「見られる方法」にも影響を与えています。本講演では、Robertson教授がAIを活用したエンターテインメントと監視技術がなぜ、どのように融合したのかを探り、その関係性及び影響について論じます。
法執行機関のAIシステム導入に向けた取組みとAIガバナンス: Interpol/UNICRIツールキットの紹介と日本への示唆
イベント予定パネルディスカッション/Panel discussion2023年11月20日(月)14:00-16:00
本ウェビナーでは、本ツールキットを紹介しながら、AIシステム導入に伴う倫理、透明性、プライバシー保護、バイアス対策、セキュリティ評価など、法執行機関が直面する重要な課題について探求します。AIガバナンスに対する国際的な関心の高まりを踏まえれば、今後日本の法執行機関にも議論が及ぶことが予想されることから、AIを活用する機関、組織及び事業者等の間で重要な課題について認識を共有しつつ、日本の法執行機関におけるAIの利活用に向けた方向性を議論します。
世界文学と翻訳 「The Bankruptcy」翻訳出版を記念して
シンポジウム/Symposium2023年10月26日 (木)19:00-21:00 JST (ロンドン: 11:00-13:00; サンパウロ: 7:00-9:00am; ニューヨーク: 6:00-8:00am)
小説「The Bankruptcy」(Júlia Lopes de Almeida著)の新訳は、受賞をきっかけに世界に知られるようになりました。翻訳出版を記念し、本シンポジウムでは、担当翻訳者、編集者、また、研究者らが世界文学の現状とブラジルや日本、そして他国における翻訳が果たす役割を議論します。
現代韓国の文化と民主主義(講演者: KIM Hang教授)
講演会/Lecture2023年10月24日(火)10:30-12:00
いわゆる"K"を冠した韓国発の文化が日本のみならずグローバルに人気を博している。今回の講演ではこうした現状を、1990年代後半からの韓国における政治・経済・社会変動において理解することをテーマに据える。それにより現代韓国における文化と民主主義の関係、そして何かと荒波が止まない日韓関係を考える際のささやかなヒントを共有するきっかけになることを願いたい。
分断が進む世界における国際租税の枠組み(講演者:Pascal SAINT-AMANS教授)
イベント予定講演会/Lecture2023年10月20日(金)16:00-17:30
この15年で、国際租税の枠組みは劇的に変化しました。租税条約や移転価格税制といった伝統的な制度が改定され、脱税や租税回避への対策を強化する新しいルールが導入されました。これらの変更は各国間の租税に関する協力を促しています。地政学的な分断とグローバルガバナンスの課題の面において、これら改革はどのような影響を受けるのでしょうか。
クラウドソーシング・ヘルスケアの未来(講演者:Simo HOSIO教授)
イベント予定講演会/Lecture2023年10月3日(火)16:30-18:00
人工知能は、近い将来ヘルスケアに革命を起こす可能性を秘めています。本講演では、さまざまなデジタル技術の組み合わせ、メンタルヘルスに関する現在進行中の事例研究、そして、クラウドソーシングを用いた大規模拡張が可能なオンライン実験における文化の違いや人的要因に光を当てたHosio教授のデジタルヘルスに関する研究を紹介します。
東京カレッジ&MbSC2030共催 シリーズ 未来の科学技術への取り組み「未来のモビリティ:人間とサービスの関係性について」
イベント予定講演会/Lecture2023年9月21日(木)15:00-16:30
「Mobility=自由に動けること」は、すべての人々が根源的に希求すること。ウーブン・バイ・トヨタは、人、モノ、情報の3つの「Mobility」の実現を目指す。それは、安全でスマートな、人に寄り添うモビリティをすべての人に届けることである。本講演では、最先端の車両ソフトウェアプラットフォームによる集約型システムについて解説をする。
脱炭素化とサステナビリティのためのエネルギー転換 (講演者:Yiguang JU教授)
イベント予定講演会/Lecture2023年9月13日(水)15:30-17:00
気候変動や環境の持続可能性に対する社会的関心が高まる中、今後数十年のうちに「化石燃料エネルギー」は、再生可能な電力による「電子エネルギー」へと変化していくだろう。本講演では、再生可能エネルギーの貯蔵や断続的な生産といった課題に対処するための3つの方法: 非平衡エネルギーと化学変換、材料製造、アップサイクルに焦点を当てる。また、脱炭素化と持続可能性の観点から、これらの改革がもたらす利点についても議論する。
成長と安定のためのマクロ経済政策(講演者: 清滝 信宏教授)
講演会/Lecture2023年8月22日(火)16:00-17:30
日本経済は、低成長、インフレ、少子高齢化、財政や環境の持続性への不安など様々な問題に直面している。本講演は、どのようにマクロ経済政策でこれらに対処するか考察する。
インド太平洋地域における抑止力と外交のバランス(講演者: Bill EMMOTT 潮田フェロー )
イベント予定講演会/Lecture2023年7月25日(火)13:00-14:30(開場 12:30)
「今日のウクライナは明日の東アジアになりうる」と岸田首相は警告している。しかし、これをどのように防ぐことができるのか?日本やフィリピンを含むアメリカの同盟国は、抑止力のネットワークを構築しようとしている。これはどのように外交と結びつけられるだろうか?抑止は同時に挑発にもなりうるのか?本講演では、こうしたジレンマについて解説し、探っていく。
出版記念「複雑な絡まり合いーフィリピン研究」
イベント予定講演会/Lecture2023年7月20日(木)16:00-17:30
地域研究という分野では、その植民地時代の起源、研究者の視点や立場性と方向性について、時折論争が起こります。Plural Entanglements: Philippine Studiesの出版を記念した本イベントでは、人類学者のDOCOT博士がこうした議論とフィリピン研究の包括性について語り、BARRETTO-TESORO博士が先住民の視点を用いた革新的な章を紹介します。
言語・文化・思考はどのように関係しているか(講演者:今井むつみ教授)
イベント予定ワークショップ/Workshop講演会/Lecture2023年7月18日(火) 16:00-17:00
本講演では、言語、文化、知覚、認知がさまざまな領域でどのように相互作用しているかについて議論します。講演の最後には、このようなプロセスを経て、文化的アイデンティティがどのように形成されるかを考察します。
「言語とアイデンティティ」ワークショップVI:言語、アイデンティティ、精神
イベント予定ワークショップ/Workshop2023年7月18日(火) 17:00-18:30(日本時間)
このワークショップでは、心理学や行動科学における国民、民族、個人のアイデンティティへのアプローチについて議論します。このワークショップは、言語とアイデンティティの関係の中で、心理学の理論と実践の最新像を提示することを目的としています。
環境破壊と存亡の機ー科学知識の限界(講演者:John LIE教授)
イベント予定講演会/Lecture2023年7月11日(火)15:00-16:30
壊滅的な環境破壊に晒されている人類は、存亡の機に驚くほど冷淡であり、また回避策は環境破壊を促した科学技術に依存する。本講演では、遅滞した危機認識と科学知識の限界を考察する。
鳴鳥の音声コミュニケーションと、その脳のメカニズムを探る(講演者:Sarah WOOLLEY教授)
イベント予定講演会/Lecture2023年7月3日(月)15:00-16:30
鳴鳥は、後天的に習得した音声信号(歌声)を使って、自分の種やアイデンティティ、さらには感情をやりとりしています。鳴鳥たちは相互認識、パートナーの選択、長期的な社会的つながりの形成をおこなうために、歌声をどのように解読しているのでしょうか? 音声コミュニケーションの神経活動を広く解き明かします。
多国籍企業への課税に関するグローバルな合意 (講演者:Michael KEEN 潮田フェロー)
講演会/Lecture2023年6月29日(木)16:00-17:30
世界は、多国籍企業への課税に関する100年にわたる協定の根本的な改革の瀬戸際に立たされている。その狙いは、企業による租税回避の範囲を減らし、政府間の国際的な租税競争に歯止めをかけるということである。しかし、具体的には何が変わるだろうか。提案された改革はその目的を達成できるのだろうか。
言語とヘルスケア ー貿易、人の移動、政策ディスコースを中心にー(講演者:大友瑠璃子准教授)
イベント予定講演会/Lecture2023年6月21日(水)9:00-10:00
経済連携協定を言語政策の一形態としてとらえることで、貿易政策が、言語(教育)政策や、国家、言語、移民、医療に重要な影響を及ぼす現代の言語問題を表していることを示します。
言語による神経ネットワークの再配線(講演者:Alexandre POUGET教授)
イベント予定講演会/Lecture2023年6月16日(金)16:00-17:30
訓練なしで言語的指示に従ってタスクを実行する能力と、完全な文章で新しいタスクの解決策を説明する能力は、人間の基本的な認知能力です。この講演では、この二つの能力を持つニューラルモデルについて紹介します。
脱塩技術と再生可能エネルギーの組み合わせによる水供給促進(講演者:Alberto TIRAFERRI准教授)
イベント予定講演会/Lecture2023年6月13日(火) 10:30 - 12:00
気候変動、産業の発展、人口増加により水需要は世界中で高まり続けている。その結果、自然水源への負担を軽減するために、これまで使われてこなかった排水や塩分を含んだ水の利用を考える必要が出てきた。しかし、きれいな水をこれまで使われて来なかった水源から作ろうとすると、これまでにも増して多くのエネルギーが必要である。エネルギー需要は常に高いので、今後開発してゆくべき技術は、再生可能エネルギーの利用を前提とし、複雑さを避け、社会的・経済的な実用性を担保するような脱塩技術となるであろう。この講演では、これらの方法の課題と可能性、そして水とエネルギーの連関(水-エネルギーネクサス)について論じる。
世界環境デー「プラスチックの生と死、そしてその後:グローバルな視点から」
イベント予定シンポジウム/Symposium2023年6月5日(月)17:00-19:00
プラスチックは現代社会の私たちの生活に欠かせません。一方で、過剰で無計画なプラスチックの利用は、気候変動を引き起こす状況を悪化させ、海や陸、動物や人間の生命を脅かしています。このパネルでは、プラスチックが環境にもたらす化学の問題、廃棄されたプラスチックの処理に関わる人々の生活、小規模でローカルなプラスチックの再利用に関する科学と経済の課題、政策を調整する政府のメカニズム、マイクロプラスチックが動物や人間にもたらす様々な危険に焦点をあて議論します。
人新世におけるテクノダイバーシティの実現に向けて(講演者:Yuk HUI教授)
イベント予定講演会/Lecture2023年6月2日(金) 15:00 -16:30
人間活動によって支配された地質時代である「人新世」は、しばしば気候変動、生態系の危機、第6の絶滅期など、終末論的なものと結びつけられることがある。近年のデジタル技術の加速は、過去数世紀の歴史哲学の根幹をなす終末論的想像力をより強くした。そういった意味で、人新世は近代の問題として提起され、その結果、近代を克服する新たな運動が求められる。この運動は、Philippe Descola、Eduardo Vivieros de Castro、Bruno Latourなどの人類学者が、近代の自然概念を覆そうとする最近の取り組みと一致する。本講演では、このようなモダニティの行き詰まりを取り上げ、その対応策としてのテクノダイバーシティというものを紹介する。