持続可能性と社会 - 東京カレッジ

持続可能性と社会

人間社会は、持続可能性をめぐってかつてない課題に直面しています。生態学的持続可能性に関する周知の課題(気候変動、資源の枯渇、環境汚染、野生生物の減少など)はもとより、社会的持続可能性にかかわる問題(高齢化、失業、意味の喪失、周縁化、格差の拡大など)などです。これらの課題は技術的な問題であるだけでなく、本質的に社会的なものです。持続可能性の危機の原因を人間活動の文脈内で突き止めなければならないのはもちろんですが、こうした危機は人間活動のレベルで、人間のニーズや願望を勘案して経験され、解釈されます。さらに、より持続可能性の高い社会への移行は、個人として集団として行動する人々のイノベーションに見いだすことができます。持続可能性の課題に対しては、知識や行動、制度の再構成が求められています。「持続可能性と社会に関する研究グループ」は東京カレッジ内の学際的研究チームであり、自然科学、社会科学、人文科学の枠を超えて対話し、持続可能性の課題の社会的側面を議論し、考察しています。

現在、主な活動としては、メンバーが執筆中の原稿などを持ち寄って発表し、意見交換をしています。持続可能性の概念について、また、持続可能性と社会のつながりを理解するさまざまな理論的・方法論的アプローチについて、学際的な対話が活発に交わされる場になっています。

今後はこうしたテーマの研究を、次のような取り組みも含めて進めていきたいと考えています。

  • 研究会やセミナー、会議などの共催
  • 持続可能性の課題に関する学際的な共同研究プロジェクト
  • 共同出版を行ない、多様な知見を踏まえて持続可能性に関する新たな視点を提起
  • 持続可能性と社会に関する課題について市民を巻き込んだ対話(①映画上映や参加型・没入型学習体験、②持続可能性に取り組む第一線の活動家と学術分野の学者が相互にお互いのイベントへ参加、③より実践的な場での学術イベント開催など)

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