日本研究の今後の課題―私論①
2020.09.02※この3篇のブログは、東芝国際交流財団創立30周年記念エッセイコンテストに応募したエッセイを多少加筆したものである。その一:日本文化と世界との絡み合いーー研究を始めて15年になるが、私を日本研究へと最初…
※この3篇のブログは、東芝国際交流財団創立30周年記念エッセイコンテストに応募したエッセイを多少加筆したものである。その一:日本文化と世界との絡み合いーー研究を始めて15年になるが、私を日本研究へと最初…
東京カレッジは、昨年2月の創設以来、「2050年の地球と人類社会」という中長期的な研究目標の下に現代世界で重要な4つの分野横断的な研究テーマを掲げ、これらを軸にして様々な活動を展開しています。4つのテ…
写真の青いタイルの部屋は、イランにあるカスル刑務所ミュージアムで撮影したアート作品です。1929年から刑務所として使われていた建物は2012年にミュージアムとしてオープンし、獄中空間を利用したアート作…
博士論文の執筆に向けて調査研究に取り組んでいた2016~17年度、私は主たる研究対象地から1500キロメートルほど離れた福岡の九州大学に在籍していました。私の研究テーマは、19世紀日本の北海道の植民地…
感染拡大の危機に際しては、言語の問題が重要である。私たち言語学者は、グローバルな世界でより良い国際協力を促すために、多言語社会の市民への情報提供はどのようにあるべきかを考察している。 感染拡大期の言語…
これまでの2つのブログ記事では、緊急時に社会に対して科学がなし得ることについて2つの方法を紹介しました。1つは、緊急時に何が起こっているかについて合理的な説明や科学的観点から説明することです。もう一つ…
前回の投稿では、日常の生活様式の歴史、なかでも、アジア全般、とりわけ日本が際立つマスク着用の歴史について考察した。マスク着用の習慣は、日本をはじめアジア諸国で新型コロナウイルスの感染拡大が比較的抑えら…
今回と次回のブログで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行を理解するうえで、歴史研究は何を提供しうるのかについて考察する。主に日本に焦点を当てるが、台湾と韓国にも目を向け、全体をグ…