アジアの低出生率社会に着目し、男性性と子育てのイデオロギーの変化を研究している。具体的には、政府・企業による家族にやさしい政策の実施の提唱や、男性が父親であることや男性性の概念を内省する場と機会の提供といった、日本のNPOの活動を調査している。脱産業化社会における若者が家族形成のメリットとデメリットを慎重に検討する中、家庭や職場での男女平等の問題は、人口、経済、文化の持続可能性と絡み合っている。現在のプロジェクトでは、前述のNPOとの関わりを通じて、幼い子供を持つ日本の父親が「充実した生活」と「幸せな家族関係」の意味を再構築・評価する過程を考察している。
2023 – 東京大学 東京カレッジ 特任助教
2022 – 23年 ハーバード大学エドウィン・O・ライシャワー日本研究所 ポストドクトラル・フェロー
2022年 ブリティッシュコロンビア大学 人類学 博士号取得
2013年 カンザス大学 人類学 修士号取得
2010年 カリフォルニア・セントメアリーズ・カレッジにて人類学/社会学および哲学の学士号取得
査読付き論文
2022 Koike, Evan T. “Men in aprons versus men in suits: Reshaping masculinities within a Japanese nonprofit promoting fatherhood. Ethnography 0 (0): 1–21.
2021 Kolpashnikova, Kamila, and Evan T. Koike. “Educational attainment and housework participation among Japanese, Taiwanese, and American women across adult life transitions.” Asian Population Studies 17 (3): 266–84.
オンライン出版
2021 Koike, Evan T. “Challenging Japan’s Low Birthrate: How Japanese Nonprofit Organizations Focused on Fathering Are Affecting Men’s Performances of Masculinity.” Culture 15 (1).