自閉症とアートの交差点に存在する空間を研究しており、自身が自閉症的領域と呼ぶものを調査している。自閉症の研究者として、自閉症的な方法論を探求し、自閉症的な在り方、自閉症的な感覚、自閉症的な知覚、自閉症的なパフォーマンスについて議論したいと考える。
東京カレッジでは、学位論文『A(u/r)tistic Wor(l)ding』に基づいた本の原稿を完成させることを予定している。このプロジェクトは、自閉症のアーティスト、活動家、学者の世界創造の実践を調査するもので、特に、これらの実践がどのようにヒエラルキーを崩壊させるのかに注目している。このプロジェクトでは、自閉症のアーティストや活動家、研究者の世界創造の実践を調査し、これらの実践が(神経型)文法によって支持されるヒエラルキーを破壊する方法に特に注目する。
社会的身体の非学習として理解される舞踏と、身体化(マインド)される自閉症の方法との間の共鳴について研究を続けるとともに、舞踏と障害に関する2冊目の本のプロジェクトに取り組む。この目的のために、アーカイブとアートの両方の研究に取り組む。
2018年-2024年 ブラウン大学 演劇芸術・パフォーマンス研究博士課程
2016年-2017年 プラット・インスティテュート パフォーマンス及びパフォーマンス研究 大学院課程(フルブライト奨学生)
2016年 早稲田大学大学院 国際文化コミュニケーション研究科 修士課程修了
2014年 トゥールーズ第2ル・ミライユ大学 心理学ライセンス(学士号)修了
論文
Dind, Julie Valentine. “Dancing hors sujet: On butoh and autism.” Choreographic Practices 15.1 (2024): 89-112.
Dind, Julie. “A(u/r)tistic Ecopoet(h)ics.” Revista Arte da Cena 9.1 (2023).
Dind, Julie. “Personal Protective Purple Daikon Equipment.” Lateral 11.2 (2022).
Dind, Julie Valentine. “The Sought For Butoh Body: Tatsumi Hijikata’s Cultural Rejection and Creation.” Transcommunication 3.1 (2016): 49-68.
書評
Dind, Julie. “Review of Neurodiversity Studies: A New Critical Paradigm edited by Hanna Bertilsdotter Rosqvist et al.” Disability Studies Quarterly 41.1 (2021).
共著
Gerstlauer, Rolf, & Julie Dind. “Cenotaph for Weird’s Well and T[h]ree Missing Bodies)”. Ecoperformance, edited by Wolfgang Pannek, Transcultura. 2021.
2023年-2024年 ブラウン大学 スティーブン・ソンドハイム演劇大学院フェローシップ
2016年 フルブライト奨学金 授与