建築史・建築理論を専門分野として、(1)建築の構築術の歴史に関する研究、(2)建築の時間性と再利用に関する研究、(3)建築の物質性に関する研究などを行っている。私たちは大きな社会変動のなかにいる。圧倒的な成長時代としての近代は終焉を迎えている。人口も増加から減少に転じ始めた。こうした時代において、建築や都市の役割はどのように変化するのか、歴史的視座から研究することが、大きな目的である。
1973年 3月生まれ
1995年 東京大学工学部建築学科卒業
2001年 博士号取得(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻)
2002年 東京理科大学理工学部助手
2004-2006年 パリ第IV(パリ=ソルボンヌ)大学客員研究員
2009年 近畿大学工学部講師
2011年 東京大学大学院工学系研究科准教授
2018年 東京大学大学院工学系研究科教授
【単著】
『「幽霊屋敷」の文化史』講談社(講談社現代新書)、2009
『ゴシック様式成立史論』中央公論美術出版、2012
『時がつくる建築:リノベーションの西洋建築史』東京大学出版会、2017
【共著】
『幽霊学入門』(河合祥一郎編) 新書館、2010
『装飾と建築 (フランス近世美術叢書1)』 (大野芳材監修)ありな書房、2013
『世界建築史15講』(「世界建築史15講」編集委員会編)彰国社、2019
『リノベーションからみる西洋建築史:歴史の継承と創造性』彰国社、2020
『フランスの歴史を知るための50章』(中野隆生・加藤玄編)明石書店、2020
『分離派建築会:日本のモダニズム建築誕生』(田路貴浩編)京都大学学術出版会、2020
【外国語書籍の日本語訳】
『ル・コルビュジエ 全作品ガイドブック』(デボラ・ガンス著、加藤道夫監訳)丸善、2008
『ディテールから探るル・コルビュジエの建築思想』(フローラ・サミュエル著、加藤道夫監訳)丸善、2009
『芸術の都 パリ大図鑑 建築・美術・デザイン・歴史』(ジャン=マリー・ペルーズ・ド・モンクロ著、三宅理一監訳)西村書店、2012
『小さなリズム: 人類学者による「隈研吾」論』(ソフィー・ウダール、港千尋著、加藤耕一監訳)鹿島出版会、2016
『近代建築理論全史 1673-1968』(ハリー・フランシス・マルグレイヴ 著、加藤耕一監訳)丸善出版、2016
『芸術の都 ロンドン大図鑑 英国文化遺産と建築・インテリア・デザイン』(フィリップ・デイヴィース著、加藤耕一監訳)西村書店、2017
日本建築学会奨励賞(2004年):論文「ラン大聖堂における水平性-初期ゴシックの添柱デザイン-」に対して
サントリー学芸賞(芸術・文学部門)(2017年):著書『時がつくる建築:リノベーションの西洋建築史』(東京大学出版会)に対して
日本建築史学会賞(2018年):著書『時がつくる建築:リノベーションの西洋建築史』(東京大学出版会)に対して
日本建築学会賞(論文)(2018年):著書『時がつくる建築:リノベーションの西洋建築史』(東京大学出版会)に対して