Hannah DAHLBERG-DODD - 東京カレッジ
東京カレッジ
特任助教

Hannah DAHLBERG-DODD

研究分野 社会言語学、メディア表象、ポピュラーカルチャー、記号学、音声学 Eメール hannah-dahlbergdodd[a]tc.u-tokyo.ac.jp
01. 研究概要

ポピュラーカルチャーにおける言語使用実態に着目し、社会文化的イデオロギーとことばとの関係性について研究している。特に、役割語・キャラクター言語などの言葉づかい、その言葉遣いの使用法、そして使用した場面における連想させたイメージ、という点を考察している。最近の研究では、フィクションにおいてカタカナ化された言葉がそのキャラクターの「他性」としての描写にどのように貢献するのか、ジェンダー・セクシュアリティー・社会階層からみてお嬢様ことばを使用するキャラクターはジャンルによって物語上の役割がどのように異なるのか、などのテーマを取り上げた。今後の研究では、フィクションを由来にした役割語・キャラクター言語などの言葉遣いが社会的対話においてどのような役割を果たすのか、という問いを追求する。

02. 経歴

2022年-現在   特任助教 東京大学 国際高等研究所 東京カレッジ
2021年-2022年 特任研究員 東京大学 国際高等研究所 東京カレッジ
2019年-2020年 外国人招聘研究員 法政大学 デジタルメディア学科
2019年 オハイオ州立大学東アジア言語文学科 日本語学専攻 博士課程修了
2016年 オハイオ州立大学東アジア言語文学科 日本語学専攻 修士課程終了
2014年-2015年 アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター
2013年 ジョージア大学 言語学部卒業

03. 研究業績

Dahlberg-Dodd, H. E. (2022). Katakana and the Mediatized Other: Script Variation in Fantastical Narratives. Japanese Studies 42(1): 61-79. DOI: https://doi.org/10.1080/10371397.2022.2027749

Dahlberg-Dodd, H. E. (2020). O-jōsama kotoba and a stylistics of same-sex desire in Japanese yuri narratives. In J. Welker (ed.), Mechademia: Second Arc 13(1): 6-23.

Dahlberg-Dodd, H. E. (2020). Script variation as audience design: Imagining readership and community in Japanese yuri comics. Language in Society 49: 357-378.
DOI: https://doi.org/10.1017/S0047404519000794

Dahlberg-Dodd, H. E. (2019). The author in the post-internet age: Fan works, authorial function, and the archive. Transformative Works 30. DOI: http://dx.doi.org/10.3983/twc.2019.1408

Dahlberg-Dodd, H. E. (2018). Voices of the hero: Dominant masculine ideologies through the speech of Japanese shōnen protagonists. Gender and Language 12(3): 346-371. DOI: http://dx.doi.org/10.1558/genl.32536


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