都市における自然、人間、幸福の関係性を中心に研究しています。都市化・高密度化が進む一方で、高密度化が社会からの離脱や、人間の幸福とも関係するソーシャル・キャピタル(社会関係資本)の減少につながるのではないかという懸念もあります。都市部の自然は、複数の生態学的機能を果たしながら、社会的相互作用とソーシャル・キャピタル形成のためのプラットフォームを提供することで、高密度化が都市の社会生活に及ぼす悪影響を相殺することが出来ます。シンガポールの事例の調査から、自然そのものよりも、人々の自然に対する認識がソーシャル・キャピタル形成の重要な媒介となること、また、空間構成や空間デザインがソーシャル・キャピタルの違いに寄与する可能性があることがわかりました。東京カレッジでは、日本の都市における自然とソーシャル・キャピタルの関係を調査するとともに、都市における自然、ソーシャル・キャピタル、健康の関係を理解するために研究の幅を広げながら、研究を継続していく予定です。
2021 東京カレッジ ポストドクトラル・フェロー
2021 シンガポール国立大学 建築学科 博士課程取得
2018 – 2020 シンガポールETHセンターフューチャー・シティー・ラボラトリー プロジェクトコーディネーター
2017 イタリア トリノ工科大学 博士課程訪問研究員
2014 – 2015 シンガポール国立大学 建築学科 リサーチアシスタント
2014 中国 清華大学 MArch 修了
2010 – 2012 シンガポール サステイナブル・アジアン・シティー・センターリサーチアシスタント
2009 シンガポール国立大学ビルディング・サイエンス 修士課程修了
2003 インドネシアパラヒャンガン カトリック大学建築工学部 卒業
Wong, N.H., Jusuf, S.K., Samsudin, R., Ignatius, M. and Eliza, A. 2011. A climatic responsive urban planning model for high-density city: Singapore’s commercial district. In Global Visions: Risk and Opportunities for the Urban Planet. A.G. Brun, B.L. Low, J. Rosemann, J. Widodo (editors). Singapore: Centre for Advanced Studies in Architecture.
科研費(若手研究)『What kind of green space stimulates social capital formation in the context of high-density urban environment?(高密度の都市環境において、どのような緑地がソーシャル・キャピタル(社会関係資本)の形成を刺激するのか?)』(代表者) 2022 – 2024 年