主に日本の教育と社会政策について研究を行ってきた。韓国とイギリスの比較研究も視野に入れ、研究に取り組んでいる。
現在の研究プロジェクト: 2023 年 10 月より、日本における家族経営の医療機関 (同族経営医療法人) に関する新しい研究プロジェクトに着手している。
オックスフォード大学において40年近くにわたり地域研究に携わる。1982 年、セント・アントニーズ・カレッジ博士課程に進学し、日本の社会人類学を研究。その後、1985年から1988年まで日産日本研究所ジュニア・リサーチ・フェローシップを受ける。ロンドン大学インペリアル・カレッジの人文科学部で1年、エセックス大学社会学部準教授 として3年余りを過ごし、1993年に初の日本社会人類学講師としてオックスフォード大学に戻る。2003 年、オックスフォード大学日産現代日本研究所、所長に就任。2004年には、アフリカ、中国、日本、ラテンアメリカ、ロシア、東ヨーロッパ研究に取り組むオックスフォード大学の社会科学研究者を集めて新設されたオックスフォード大学グローバル・地域研究学部 (OSGA)学部長に就任。2008年、OSGAを含む14の学部と900人を超える学術スタッフが所属し、世界最大の社会科学者グループの1つであるオックスフォード大学社会科学部門責任者に就任。2017年、セント・アントニーズ・カレッジ学長に就任し、日産現代日本研究プロフェッサーを兼任。 2013 年には社会科学アカデミーのフェローに選出され、2015年から2021年までアカデミー評議会の会長および議長を務める。
主な出版物:
2020. (with Jeremy Breaden), Family-run universities in Japan: Sources of inbuilt resilience in the face of demographic pressure, 1992-2030, Oxford University Press. Published in Japanese as: 日本の私立大学はなぜ生き残るのか: 人口減少社会と同族経営:1992-2030 (translated by Ishikawa Asako), 中央公論, 2021.
2000. Children of the Japanese State: The Changing Role of Child Protection Institutions in Contemporary Japan, Oxford University Press. Published in Japanese as: 日本の児童養護:児童養護学への招待 (translated by Tsuzaki Tetsuo), 明石書店, 2006.
1990. Japan’s ‘International Youth’: The Emergence of a New Class of Schoolchildren, Oxford University Press. Published in Japanese as 帰国子女:新しい特権層の出現 (translated by Nagashima Nobuhiro and Shimizu Satomi), 岩波書店. 1992.
その他の出版物(編著・共編):
2012. Higher Education and the State
2011. A Sociology of Japanese Youth (2011; published in Japanese as 若者問題の社会学:視線と射程)
2007. Ageing in Asia
2005. The ‘Big Bang’ in Japanese Higher Education
2003. Global Japan (published in Japanese as海外における日本人、日本の中の外国人)
2002. Can the Japanese Change their Education System?
2002. Family and Social Policy in Japan
1998. The East Asian Welfare Model
1996. Case Studies on Human Rights in Japan
1992. Ideology and Practice in Modern Japan